あぁ~、今頭の上が薄くなっている校長が、
訳の分からない事をあつく語っている。

『何言ってんだろ・・・。』

そんなことを私・・・、夏紀は思いながら、
重たい瞼を開けておくのに必死だった。

・・・今日は始業式。

参加したくない行事ベスト5に入るかもしれない位
大嫌いなんだ・・・。

・・・・・・・・・・ザワザワ。

んん・・・?

どうやらボーッとしている間に校長の
長い話は終わってしまったようだ・・・。

なんだか体が重い・・・。

あの校長の長い話のせいで・・・。

なんとか重い体を動かし、
私の親友の凛を探した。

「夏紀ぃ~!!校長の話長いよぉ・・・。」
『ほんとだよね・・・。ダルイ・・・。』

そんな話をしながら私達は歩き出した。