中学1年



そろそろ学校にも
なれてきた


きっと心がふわふわ
していた






「ちあらっ」




振り返れば
当たり前のように
みんなが笑っていた


「今日ちあら
日直だよっ!」

ニヤニヤ笑う唄奈






「うそぉっ!
うたちゃん待っててね!?」

ひとりが
嫌いな私は
すがるように言った






「ごめん!ちあら!
今日用事あるんだ~」





かわいいえくぼを
つくるうたちゃん





「また彼氏なの?
うたちゃんのバカ~」


うれしそうな
唄奈をよそに
私はすねながら
教室に戻った