そして頼光は帝の前に来ると膝をつき、定例の口上を述べた。


帝はいつものように言葉を返した後、頼光が話す言葉に耳を傾けた。


「先日承りました鬼退治の件を一度持ち帰って四天王と相談いたしました。
…その際に出た案についての報告説明をさせていただきたく参上つかまつりました。」


「おお!待っておったぞ頼光!早速だが申してみよ。」


そう言ったのは心待ちにしていた道真だった。


頼光は酒瓶を前に置いて顔を上げると玉座に座る帝に向けて話し出した。


「私はあの鬼達にある程度の知識があると考えました。
…それは情報を集めた限り、村人達に酒や女を要求したという事実を見つけたからです。
…つまり酒や食料を献上する時は、少なくともいきなり襲われる確率が減るのでは?と考えたのです。」