神楽幻想奇話〜荒神の巻〜

スサノオは向かい来る二人の魂に向かって両手に集めた力を放った!

まるで巨大なレーザーのように飛来したそれは、間一髪避けた透の背後にいた八百万の神の一部を消滅させた!


(デタラメすぎる!!)


透はあまりの威力に冷や汗をかいた。


『オラオラビビってんじゃねーよ食らえ』


瞬間的な隙をついた酒呑童子は、スサノオの横顔めがけて全力の蹴りを放った!

しかしそれは彼に届く前に霊力の障壁に弾かれてしまった!


『チィッ!!』


一瞬体勢を崩した酒呑童子は、こちらに手を向けて光を放つスサノオを見て舌打ちをした。


「酒呑童子!!」


透が叫んだ瞬間に放たれた光は、わずかに体をひねった酒呑童子の左腕を飲み込んだ!


『ぐおぉ!!構うな坊主!斬れぇ!!』


「スサノオォォオオオ!!」


霊質化した鬼切丸を透は振り下ろした!


『甘い!甘いぞ人間!』


スサノオはそれを右手を構えて受け止めた!


『我の邪魔はもうできん!!貴様等は塵も残さず消え去るのだ!!』


そう言ってギリギリと鍔迫り合いをする透を見たスサノオは、次の瞬間目を疑った!