神楽幻想奇話〜荒神の巻〜

『はっはっはっ!!残念だったなスサノオ!!これで逃げ道は無くなったぜ!』


『酒呑童子!貴様等だけは許さん!!』


歯を剥き出しにして笑う酒呑童子にスサノオは怒り狂った!


「おい!扉は閉めたぞ!大丈夫か酒呑童子!?」


膨大な霊力を放出するスサノオに驚きながら透は声をかけた。


『今の所はな…今からはヤバいぞ?アレ見ろよ、あれが奴の本性か…。』


そう言われて再びスサノオを見た透は息を飲んだ…。

そこにいたのは整った顔の細身の彼ではなく、髪を振り乱して筋骨逞しくなった真の荒神スサノオだった!

上衣が破れ散るほど発達した筋肉は大鬼のように力に満ち、憎しみの炎を灯した瞳は、睨まれただけで死を覚悟するほど危険な雰囲気を放っている!!


「ここにいる全ての者を消し去ってくれる!!我が新世界の神となるのだ」


光り輝く荒神スサノオは、目で見えるほどの高濃度な霊圧をまとって浮き上がった!


『坊主、やれるか?』


「今更聞くな、『やってみなきゃ分からない』だろ?」


『ケッ!言うじゃねーか、いい返事だ!いくぞ!』


そう叫ぶと酒呑童子は透と同時に飛び上がった!