神楽幻想奇話〜荒神の巻〜

「沙綺!準備はいいか!?」


「もちろん!符術士の底力、見せてやろうぜ御影さん!」


お互いに多タイミングを合わせた御影と沙綺は、同時に呪符を天岩戸へ放った!


『滅魔結界符術裏の型「陰・陽」』


呪符が到達した瞬間に発動するはずの術式は、突如現れた焔狐によって到達前に燃やされてしまった!


「なに!?あれは神楽の焔狐!?なぜ邪魔をしたんだ!」


沙綺はあまりの出来事に目を丸くして叫んだ!

焔狐が居ると言うことは扉の向こうに透が居るということ。その透が沙綺達の邪魔をした…その理由が分からなかった!


「答えろ神楽!そこにいるんだろう!?何故なんだ!!」


必死に沙綺が叫んだ瞬間、焔狐が一言伝言を残して消え去った。


「…ありがとう…。」


そして沙綺と御影か呆然と立ちすくむ中、天岩戸は内側からゆっくりと閉じられていった!


すでに太陽は水平線から完全な姿を現している…。

それは誰の目にも明らかな時間切れの合図だった。


「神楽ぁぁぁあああ」