神楽幻想奇話〜荒神の巻〜

視界には全く雷神の姿が映らない。
しかし、着実に追撃による追撃を受けている!


命は右に飛ばされ、左に飛ばされ、すでに天地がどちらを向いているのか判らない。

ただ耳から聞こえる鈍い音に、一撃一撃の重さを感じていた。


(…一体何が起きて…グハッ!…左腕が…背中…ヤバい…何が…。)


すでに命の意識は混濁し始めていた。


雷神は徹底的に命を痛めつけると、白い歯をニヤリと見せて首を掴み上げた。

右腕一本に首を掴まれた命は、ダラリと腕を下げたまま吐血した。


「たかが妖怪が私相手にかなうと思ってたわけ?
傲慢すぎると身を滅ぼすわね!」


そう言い放つと、雷神は大電流を命に直接流し込んだ!


「きゃぁぁぁああああ!」


バリバリバリバリと体を痙攣させながら命は絶叫した!


「あはははははははは!」


それを見つめながら高笑いをした雷神は、まるでゴミを捨てるかのように命を地に投げ、顔を踏みつけながら言った。


「こんなもんなの?さっきまでの余裕はどーしたわけ?超あっけないんだけど〜!!あはははは!」