神楽幻想奇話〜荒神の巻〜

その様子を見ていた風神は、雷神に向かって声をかけた。


「おい雷神、あの鬼達を操ってんのは後ろにいる小娘二人だ。ジジイも含めて厄介な召喚士を先に片付けるぞ。」


「りょうかぁ〜い!アイツ等召喚獣が強い分、本体は弱いから楽勝っしょ!
んじゃ、ちょっとズルして遠くからドーンしま〜す。」


そう言ってフーセンガムを膨らませた雷神が、パチンとはじけた瞬間に右手を挙げて雷を呼んだ!


「…これで終わりか、呆気なかったな。」


風神がポケットに手を突っ込んだまま目を閉じると同時に、圧倒的熱量の雷が落ちた!


ものすごい轟音と閃光に、一瞬世界が光に包まれた無音の空間になった!

舞い上がる粉塵の中、キーンと耳に反響が響き渡る。
雷神だけが余裕の表情で頭の後ろに手を組んで眺めていた。


その瞬間、粉塵の中から一枚の呪符が突き抜けてきた!

油断していた雷神はまともに呪符を顔に貼り付けてしまった!


「爆砕符!」


地上から沙綺の声が響き渡り、雷神は爆発した呪符によって後ろへと派手に仰け反った!


「何だと!?雷神!!」


風神は爆発に気付いて目を開くと、今起きた状況を認識すべく辺りを見回した!