神楽幻想奇話〜荒神の巻〜

牛頭の斧がゴウッ!っと風を取り巻いて振り下ろされた瞬間、二本の薙刀がそれを交差するように受け止めた!


「鬼神前鬼!」

「同じく後鬼!」


『!!唯今推参!!』


透と牛頭の間に割って入ったのは双子の操る鬼神だった!


「鬼神だと!?人間の飼い犬に成り下がった眷族が邪魔をするな!!」


「そうだよ!冥界の獄卒たるウチらに楯突いて無事でいれると思うんじゃないよ!!」


弾き返された斧を軸に後転した牛頭が、馬頭と肩を並べて睨み付けた。

前鬼と後鬼は薙刀を左右対称に構えたまま、ニヤリと口の端を吊り上げて牙を見せた。


「飼い犬に負けるオメー等は何なんだ?牛と馬で家畜かコラ!」


「それは言い過ぎですよ前鬼、彼等の虫けらのような誇りに傷が付いてしまいます。」


そういい放つ鬼達に、牛頭と馬頭は髪を逆立てて激怒した!


「許さねえ!細切れにしてやる…。」


「ああ…あたしゃ久々にキレてイキそうだよ。
火照らせた体の責任は取ってもらわないとねぇ!」


そう叫ぶと鬼神対獄卒の激突が始まった!