神楽幻想奇話〜荒神の巻〜

牛頭はギターケースから愛用の斧を取り出すと、片手でブンブン振り回して肩に担いだ。

相棒の馬頭も武器を構えると、アイコンタクトする事なく同時に透へと向かってきた!


縦に並んだ二人は上下に来るのか左右に別れるのか予想が出来ない!

透は前に立つ馬頭が放ったナイフをかろうじて弾き返すと、距離をとるために背後に飛んだ。


「いくら距離を開けても無駄だよ!!こっちのナイフは無限なんだからね!ヒャハハハハ!」


「くっ!こうも連続で投げられちゃ前に進めない!」


白銀の煌めきと飛び散る火花が透の体を包み込んでいた。
剣圧はそれほど強くないが、弾幕射撃を受けているようにその場から動く事が出来ない!

必死になって剣を払っていると、馬頭の背後から牛頭が飛び上がった!


「カカカッ!地面まで真っ二つだ!死ね!!」


巨大な斧を弓なりにしならせた強烈な一撃が振り下ろされようとしている!
言葉の通り地面まで易々と真っ二つにするだろう。


透が腕一本犠牲にするつもりで横に避けようとした時、視界の端に赤と青の風が駆け抜けた!