神楽幻想奇話〜荒神の巻〜

「昨日の夜話してたんだが…。」


透が忍達の会話に話を割り込ませた。


「三種の神器が揃う事で天岩戸が呼び出せるなら、スサノオを神界から追放しても意味が無いんじゃないか?
…沙綺は何故その事が百鬼夜行と呼ばれるのか疑問に思ってたんだ。
だって考えてもみろよ、八百万の神々の寄り集まる集会と言われるくらいだぞ?それと天岩戸は何の関係があるんだ?」


透の話を何となく聞いていた忍だったが、だんだんと真剣な表情で考え込みだした。

彩音と元も同様な表情に変わり、御影だけが涼やかな顔で佇んでいた。


「これは私が勝手に考えた事だが…。いや、単なる憶測の話。」


「憶測?御影さんも沙綺と同じ疑問を持った事があるんですか?」


予想もしてなかった御影の発言に全員が興味を示した。

その視線を一身に受けながら、彼は少しうつむき加減に語り始めた…。


「百鬼夜行と三種の神器、この二つはワンセットなんじゃないかと考えたんだ。
天岩戸が開くのはあくまでオプション的なもので、百鬼夜行の為に道が開かれる…そんな感じでね。」


「ほぅ…それはなかなか興味深い仮説じゃな。続けてくれまいか?」


元もそう考えた事は無いのだろう、瞳が新しいおもちゃを前にした子供のように輝いていた。