「それでは、ワシ等はこれで失礼させていただきます。弟子達を待たせておりますのでな。」
元は再び一礼すると、初の顔合わせに満足して立ち上がった。
守護者同士として話したい事は沢山有る。しかしそれを語り合うのは今では無いのだ…。
「うん、またな、今度来た時は一緒に鞠つきしような亮太!」
「いいよ!一緒に遊ぼうね!」
亮太は満面の笑みでオマモリサマと約束を交わし、手を振りながら部屋を後にしていった…。
そしてオマモリサマは二人を見送った後、幹矢にしがみつき激しく泣きついた。
「なんて!なんて悲運な子供なんじゃ!
亮太はどれほど困難な道か何も知らずに行くのか!?
…何故何も言わんのや幹矢!なぁ!何か答えてや!」
そう叫んで襟元にすがりつくオマモリサマを切なげに見つめる幹矢。
退魔士として神器に選ばれた亮太も、逃れられない運命にいる事を幹矢は良く理解していた…。
それが例え小さな子供であったとしても。
「……………。」
幹矢は黙ったまま何も言葉が見つからず、ただ悲しみを瞳に浮かべて頭を下げた。
元は再び一礼すると、初の顔合わせに満足して立ち上がった。
守護者同士として話したい事は沢山有る。しかしそれを語り合うのは今では無いのだ…。
「うん、またな、今度来た時は一緒に鞠つきしような亮太!」
「いいよ!一緒に遊ぼうね!」
亮太は満面の笑みでオマモリサマと約束を交わし、手を振りながら部屋を後にしていった…。
そしてオマモリサマは二人を見送った後、幹矢にしがみつき激しく泣きついた。
「なんて!なんて悲運な子供なんじゃ!
亮太はどれほど困難な道か何も知らずに行くのか!?
…何故何も言わんのや幹矢!なぁ!何か答えてや!」
そう叫んで襟元にすがりつくオマモリサマを切なげに見つめる幹矢。
退魔士として神器に選ばれた亮太も、逃れられない運命にいる事を幹矢は良く理解していた…。
それが例え小さな子供であったとしても。
「……………。」
幹矢は黙ったまま何も言葉が見つからず、ただ悲しみを瞳に浮かべて頭を下げた。


