「まだ…全てが終わった訳ではありませぬ。
我々は最後まで諦めてはならない、それが守護者としての責務でございましょう?」
元は目を細めると、柔らかな物腰でそう語りかけた。
亮太は祖父が何を言ってるか内容は分からなかったが、オマモリサマを慰めているような気がして二人を見比べていた。
「大丈夫だよ!僕と爺ちゃんが居るんだから、きっとこれは護れるよ!…そうだよね?爺ちゃん。」
「ああ、そうじゃな亮太。ワシ等がしっかりしていたらきっと護れるじゃろうて。」
亮太は祖父の同意に自信を持つと、力強く頷いてオマモリサマを見た。
「そうやね、ウチもしっかりせなあかんね。
何の手伝いも出来ひんけど、後は頼みます。」
オマモリサマは力無く微笑むと、二人に向かってもう一度深く頭を下げた。
「ワシも貴方とはもう少しゆっくり話したい所ですが、何分急を要します。次にお会いする時に語り合いましょう。
…ワシ等はこれより伊勢へと向かい、スサノオとの面会へと臨みます。」
オマモリサマは頭を上げると、元の言葉に死地に向かう覚悟を感じた。
「わかった、次の機会やね?楽しみにしてる。」
元はそう言って笑うオマモリサマに全てを悟られた事を感じた。
ただ、亮太だけが何も知らずにニコニコしているのが、幹矢には気の毒に感じてしょうがなかった。
我々は最後まで諦めてはならない、それが守護者としての責務でございましょう?」
元は目を細めると、柔らかな物腰でそう語りかけた。
亮太は祖父が何を言ってるか内容は分からなかったが、オマモリサマを慰めているような気がして二人を見比べていた。
「大丈夫だよ!僕と爺ちゃんが居るんだから、きっとこれは護れるよ!…そうだよね?爺ちゃん。」
「ああ、そうじゃな亮太。ワシ等がしっかりしていたらきっと護れるじゃろうて。」
亮太は祖父の同意に自信を持つと、力強く頷いてオマモリサマを見た。
「そうやね、ウチもしっかりせなあかんね。
何の手伝いも出来ひんけど、後は頼みます。」
オマモリサマは力無く微笑むと、二人に向かってもう一度深く頭を下げた。
「ワシも貴方とはもう少しゆっくり話したい所ですが、何分急を要します。次にお会いする時に語り合いましょう。
…ワシ等はこれより伊勢へと向かい、スサノオとの面会へと臨みます。」
オマモリサマは頭を上げると、元の言葉に死地に向かう覚悟を感じた。
「わかった、次の機会やね?楽しみにしてる。」
元はそう言って笑うオマモリサマに全てを悟られた事を感じた。
ただ、亮太だけが何も知らずにニコニコしているのが、幹矢には気の毒に感じてしょうがなかった。


