神楽幻想奇話〜荒神の巻〜

風神も最初は腕を組んだまま黙っていたが、次第にヒートアップしていくにつれて彼女の眉間にだんだんとイライラしたシワが集まってきた…。

そして掴み合いが始まろうとした瞬間、雷神と馬頭の頭に風神のゲンコツが力一杯振り下ろされた!


「ゴチャゴチャうるせえっ」


ゴスッ!っと重い音を立てた二人は頭を押さえて悶絶した!

余程痛かったのか涙を浮かべて声にならない様子でもがいている。


風神はそんな二人に向かってビシッと指を差してこう言った!


「ガタガタ抜かすなら外でやれ!」


「まぁよい…そう目くじらを立てるな風神…。」


あまりの喧噪に呆れていたスサノオは、わずかに手を挙げて彼女を制した。

雷神と馬頭も恨めしそうに風神を見ていたが、視線に気づいた風神の睨み一発で目を逸らせた。

どうやら力関係とは関係なく風神はオーラが違うらしい。


「どれ、それではそろそろここに居るのも飽きたな。我も外に出てみるとしよう。」


スサノオはそう呟くと神器に手をかざして封印解除の準備に取りかかった。