神楽幻想奇話〜荒神の巻〜

「げふぅ…こんなに強烈なのバァさんのパンチ以来じゃ…という事はバァさんは鬼級?…鬼ババじゃな。」


ヨロヨロと意味不明な発言をしながら立ち上がった元に肩を貸しながら忍は謝った。


「すみません師匠、戸惑ってまして…。」


「良いのじゃ…それはそのうちコントロール出来るじゃろう。それにしてもいつの間に鬼達を精霊化させたのじゃ?」


忍達の様子を見る限りそんなに日は経っていないだろうと元は考えていた。

精霊化させるには術者自身の霊力が高くなければ成功しない。
急激に上がるかどうかは修羅場をくぐった回数にも関係するのだ。


「精霊化なんですか?あの姿になったのは今日が初めてですが…。」


庭の縁側に元を座らせた忍は隣に腰を落としながら答えた。


元は不思議そうな顔で鬼達を見ると、酒呑童子の復活と言った言葉に違和感を感じていた。


「確か先程酒呑童子について話しておったな?その話をもう一度聞かせてくれまいか?」


元は先程答えていた後鬼に話しかけた。