神楽幻想奇話〜荒神の巻〜

「私達は鬼族の王、酒呑童子の復活によって力を取り戻しました。
この姿になるのは平安時代に晴明の旦那に挨拶して以来ですね…。
そんな話はともかく!」


後鬼は手短に話を終えると前鬼と肩を並べて左右対称に薙刀を構えて叫んだ。


「お嬢の敵はあのご老人か」

「姉御の敵はあのじじいか」


その様子をヒゲを撫でながら見ていた元は目を細めた。


(ほぅ、あれが本来の姿のようじゃな?安倍晴明の式神にして鬼神と言われた前鬼と後鬼…わしピンチ!)


内心穏やかではなかったが表面は余裕たっぷりに微笑む元。
忍達は隙がないと感じていた。