神楽幻想奇話〜荒神の巻〜

「かぁっーかっかっか!そんなに驚かんでも良かろう。相変わらずせわしないのう!
…尻は肉付き良くなったがの。ヒョホホ」


そう言いながら太ももや尻をペタペタ触っていたのはとても小柄な老人だった。

生地の薄い浴衣を羽織りヒゲを蓄えた明るそうな顔をしている。


その男こそ水嶋 元本人であった。


忍はひきつった笑顔に怒りマークを貼り付けて振り返ると、鼻の下を伸ばしてる老人に向かって力一杯ゲンコツを振り下ろした!


     ゴンッ


盛大な音とともにタンコブを膨らませた老人は地面にパタリと倒れ込んだ。


「相変わらずおいたが過ぎますわね師匠!ほほほほ!」


忍は手をプラプラ振りながら老人を見下ろした。