神楽幻想奇話〜荒神の巻〜

神が舞い降りる町高千穂

切り立った崖の間を緩やかな水が流れる高千穂峽は観光客も多く、夏場は涼みに来る者が後を絶えない場所だった。

神の姿を真似た奉納神楽舞や田楽も有名であり、古き日本の伝統息づく町としても有名だった。


そんな高千穂の山の中に視覚結界によって隔離された場所があった。

それが忍達の修行場であり、西の長と言われる「水嶋 元」の住処としている所だった。


その場所に足を踏み入れた忍達は、一瞬透が月読から修行を受けたあの場所に似ているなと感じた。

十分な広さと大きな池、白蓮の屋敷ほどではないが立派な屋敷。

鳥や蝉の鳴き声がこだまする森に囲まれた安らげる雰囲気は、正に龍脈の恩恵を受けている事を感じさせた。