そんな四人の様子を眺めた主は椅子から立ち上がると次の指示を与えた。


「残りの神器は2つ…二手に別れて必ず見つけ出せ。
おそらくは退魔に関係のある霊力の高い者が守護者になっているはずだ。」


「んなこと言っても無駄に探し回るのかったるいぜ。
目安はついてないのか?」


パンク服の男は面倒くさそうにギターケースを置くと、肩をゴキっと鳴らした。


「ふむ、確証はない…しかし草薙の剣が呼応する先は出雲の方と南の方角だ。
出雲には不動家があるから間違いないだろう。」


「分かった。じゃあ俺達はそっちに向かう。」


「んじゃアタイ等は南の方だな?まぁ飛んできゃすぐだな。」


主に返事を返した男と風神。

透達の知らない所で新たな危機が迫ろうとしていた。