「旦那、酒呑童子のお頭が倒されたみたいです。」


屋敷でじっと葉明の帰りを待っていた晴明に前鬼が話しかけた。


「そうか…上手くいったのだな…。」


閉じていた目を開いて前鬼と後鬼の顔を見る晴明。二人の表情は少し暗かった。


「どうしたお前達、やはり同じ鬼として王が倒されたのは心が痛むか?」


「いえ、ウチらは既に精霊化して式神となった存在、群をなす妖とは違います。ただ…。」


そこまで言った後鬼は続きを話すのを少しためらっているようだった。


「ただ…何だ?続きを申せ。」


晴明は不思議そうな顔でそう言った。