俺の質問に察してくれたように

「んぁ?
あぁ~・・・俺は別に復讐とか
考えてなかったんだけど・・・
ホラ!俺ってそもそも
PCオタクじゃん。
訓練受けたけど素質ゼロでさ、
いじめの対象なわけよ(笑)

小さい頃から櫂がいつも
助けてくれてたし・・・
脱走する時も皆それぞれ散った
んだけど櫂が「峻平来い!」
って呼んでくれてさ、

他のやつは連れ戻されたり、
射殺されたりしたけど俺は助かった。

俺の親は俺が刑務所に入って
から何も連絡なくてさ(笑)
出ても行くとこない俺を
櫂が誘ってくれたわけよ。

櫂はまぁ、俺の兄貴みたいな
もんだな・・・」

といい終えた後、
泣くのを我慢してるように見えた。

「よっ!」
と急に立ち上がり伸びをして
俺に背を向ける。

「それにしてもハルおせ~なぁ!
あっ!」

ハルが廊下の先にいるのを見つけ
峻平が駆け寄る。

何か説明をしてるようだった。