いきなりの俺の動きに
護衛が遅れ、

体があたりそうな距離にいた。

『仁!!・・・何で?!』

グィッと腕を引かれ離される。

『お前何でここにいんだよ・・・』

後ろから成宮の声が聞こえた。

「なぜって、仁は俺の部下だ
からに決まってるだろ(笑)
連れて行け!」

嘘だろ・・・
だからバレた・・・

『仁!!俺を見ろよ!
こっちみろ!
お前裏切ったのか?!!』
仁はこっちを見ようとしない。

『仁~!!』

そのまま引きづられるように
連れていかれた先は、

真っ暗な場所・・・

明かりが点いたものの
それはただその一点を
照らすものだった。

あまりにもその光景が
異常でさっきの
仁のことが吹っ飛んでいた。


1m位上がったそこには
前面クリアなガラスで
囲まれた四角い部屋があり、
ベットや洗面台が見えている。


冗談だろ・・・


「気にいったか?(笑)」
と成宮がわざと聞いてくる。

『趣味わるっ。
変態だな・・・
俺は、水族館のイルカか?!
そんなに俺の生態が知りたいか?』

「大丈夫トイレは見えない様に
なってる(笑)」
と成宮がニヤける。

『立派に
 変態じゃねぇ~か。』