「じゃあ、
気をつけて帰ってね
ホントは家まで送るのが
イイんだけど......
駅まででごめんね。」
なんて、謝ってくれた。
先生の家は
駅とは反対なのに...
駅まで歩いてくれた。
その優しさが心に滲みて
ほんわか暖かい気持ちになった。
「駅までで十分ですよ。
今日はホントに
ご馳走になってしまって
ありがとうございました。
いろいろお話できて
楽しかったです。
お休みなさい。」
あいさつをして、
ホームに入ってくる
電車を待ちながら
冬吾先生に改めて
メールを打っていると
携帯がメールの受信を
知らせた。

