わたしは、それから和也に 動揺を気付かれまいと 必死に世の中のどこに いい男が存在するのか見当 がつなかいことについて いつもより不満げに説いた 。 和也もまた始まったとばか りに、聞いてるふりを しながら、ワインに合うシ ェフオススメ料理とやらを 箸でつついていた。