チェリー

「えっ?
何これ…」


圧矢から
渡されたのは
アイマスクだった


「何って…
アイマスク!!」


「だから、なんでアイマスクなの?」



「目的地まではこれを着けて!


ほんの少し歩けば着くから!」



「少し怖いけど…

ちゃんと誘導してね」



結花は
それだけ言うと
圧矢の指示に従った



夏とは言え
8時ともなると
だいぶ暗くなってきた



圧矢は結花の
手をとると
ゆっくりと結花の
ペースに合わせて
歩いた