チェリー

なんせ
圧矢にとっては
初めてのデート

結花を退屈させまいと
デートが決まった日から雑誌を見たり
ホームページを見たりとずっとプランを立てていた



そしていよいよ
その日がきた


圧矢は朝から
気合いが入り過ぎていた

一方の結花は
そんな圧矢を
気にせずに
楽しんでいた



「圧矢?
次はどこ行くの?」


結花は
隣で並んで歩く
圧矢を見て言った



いろんな所を
まわっていると
だんだんと
夏の夕日が
辺りを照らし始めた