チェリー

「ごめん、ごめん」


そういうと結花は
テーブルに置いてあった麦茶を手に取り口の中を潤した



2人の間に
静かな空気が流れた




家の外は
セミの鳴き声が
うるさいくらいだった



今の結花には
そのうるささ何か
全く気にならなかった




このままでいいのかな…

自分だって後悔ばかりの人生は送りたくない


もしも…

明日圧矢が引っ越す事になって自分の目の前からいなくなったら…



今の自分は
笑顔で圧矢を見送れるだろうか…