チェリー

噂というのは
どこからともなく
流れてきて
どこからともなく
消えていく


結花の噂も
風のように…

嵐のように
消えていった


結花と圧矢の仲も
当たり前かもしれないが何の変化もなく
これまで通りの時間を
過ごしていた


もちろん最初の頃は
噂のせいで周りの目が
気になり圧矢と話す事をどこか避けている自分がいた




結花はこれまで通り話せばいいと頭では分かっているつもりだったが自分の事を厳しく見る周りの視線には勝つ事が出来なかった