チェリー

そういうと圧矢は
カバンを手に持ち
椅子から立ち上がった


「長倉さん家はこの近くなんだよね?

途中まで送るよ!」


「えっ、そんな悪いよ」


結花は言った


「大丈夫だって!

第一俺がこんな時間まで付き合わせちゃったんだし…

それに1人で帰ると危ないよ!」


結花はそう言われた後
辺りを見回した

確かに公園に
立つ街灯の明かりと
家から漏れている
かすかな明かり以外に
街灯はなかった