チェリー



「隣座っていい?」


圧矢は
結花が座っている
椅子を指差した



「あっ、うん」


結花はそういうと
少し横にずれて
圧矢の座るスペースを
作った




「ありがとう!」


圧矢は
そのスペースに
座り深く息をついた






2人の間に
しばらく
静かな空気が流れた


公園には
わずかにいた
小学生や親子連れの姿もだいぶ見えなくなっていた