純粋な一粒一粒が競って滑り台を確保するところに流れができて、その流れの中に、強い者も弱い者も、それぞれが認め合う純粋な社会を作るのである。したがって、その流れを作っていた個々の分子は、誰に指図も受けずに、自然の流れに任せて何処かへ移動する。ユキは砂場へと移動した。
砂場には、シャベル、バケツ、ハート形の小さな容器が無造作に散乱している。散乱はしているが、それぞれには持ち主が存在する。親の視線がその所有権を管理している。ユキにはそれが見えよう筈がない。また、放置しているという意識もない。ただ、そこにあるのは、自分のものだと認識している。シャベルとバケツを手にする。手にした途端に、五歳ぐらいの女の子に、だめ!と言われた。どうしてだめなのか判らない。強そうな相手と判断して、直ぐに手を離した。後を見たら、弱そうな奴がプラスチックの容器で、砂を掬ってはあけを繰り返している。
砂場には、シャベル、バケツ、ハート形の小さな容器が無造作に散乱している。散乱はしているが、それぞれには持ち主が存在する。親の視線がその所有権を管理している。ユキにはそれが見えよう筈がない。また、放置しているという意識もない。ただ、そこにあるのは、自分のものだと認識している。シャベルとバケツを手にする。手にした途端に、五歳ぐらいの女の子に、だめ!と言われた。どうしてだめなのか判らない。強そうな相手と判断して、直ぐに手を離した。後を見たら、弱そうな奴がプラスチックの容器で、砂を掬ってはあけを繰り返している。



