ことばのスケッチ

「何せ金儲けが第一だからさ。公害!そんなものくそくらえだよ。開発途上国の公害の権利を売り買いするんだから。人間の貪欲、丸出しだね」
「それは仕方ないね。人間の貪欲は、持って生まれたものだからさ」
「仕方ないか!便利なことばだね。このことばで全ては解決するんだから」
「だから、便利さと公害を天秤に掛けても、未だに便利さに傾いているって訳だ」
「恐らく、便利さと人類滅亡を天秤に掛けても、便利さに傾くだろうよ」
「これが人間のもって生まれたどうすることもできない不可逆性って言うことになる」と彼は三本目のタバコに火をつける。
「人のタバコを吸うのに、多少気を使ったらどうだね」
「ごみの減量、リサイクル、リユースを考えるようになったけどどう思う?」と、彼はタバコのことには応えずに、話しを切り出す。
「いたちごっこだね。リサイクルするには大量のエネルギーを使うんだろう。蛙の目玉の研究に似てるよ、あちらをたてればこちらがたたず。不可逆性がある限り、どうすることもできないね!」
「なるほど、不可逆性を憎んで、結果を憎まずか!」