ことばのスケッチ

「地球環境どころか、宇宙環境破壊って訳か!」彼の笑いは止まらない。
「遺伝子組み替えもそうだよ。何せ遺伝子組み替えをした野菜を害虫が食べないんだから」
「それを知らないで食べている人間の方が、害虫よりも科学的に遅れているってことか!」
「人間は害虫よりも進歩している!大いなる錯覚だね」
「人間に踏みつけられた蟻の心は解るかね」
「さーね」
「人間の科学の力じゃ解るまいよ」
「まあ々そう断言しないで、何せ人間は偉いんだから。先ず第一段階として、蟻と会話ができる科学の研究が先だね」
「それもそうだ。蟻と心をわって話せる環境を創らねば、蟻の社会と同じ土俵に乗せなければ」
「それもそうだ!尤もだ!」
「人間の脳の仕組みについて科学的に研究しているけど、この研究、完成するかどうか?」
「さーね。具体的にしなければ、脳の仕組みに及ぼす、心の作用の影響についてって言う研究課題はどうかね」
「なるほど、蛙の目玉の研究か!」
「人間自体は未知の宇宙だから、あちらをたてればこちらがたたず」
「そりゃそうだ。脳の内部をいじくったら、痴呆症は治ったけど、半身不随になり、半身不随をいじくったら、目が見えなくなり、目をいじくったら、肝臓がいかれ、肝臓をいじくったら、心臓が止まったってわけか」