シルバーシートのほうをみた。四人掛けのこのシートには、中年の男性二人と、若いカップルが座って、居眠りをしていた。窓には、身体の不自由な人や、歳よりの優先席ですと言うシールが貼られている。そして、字の読めない人のためか、簡略化した絵も描かれている。
《あのシールは、心の貧しい人や心を病んでいる人の優先席と読むべきだな。心を病んでいない人であれば、何もシルバーシートでなくても、席を譲ってくれるだろう。わざわざシルバーシートを設けて、年寄りを特別扱いする必要もないし、哀れみを出したら、かえってシルバーシートに座ればいいじゃないですかって思われるよね。シルバーシートは不要だよね。いつも休む道端のあの石ころのようにさ。クイズをしてくれたあの少女だったらそのようなことは思わないね。いけないね、年寄り根性を出したんじゃ》
《あのシールは、心の貧しい人や心を病んでいる人の優先席と読むべきだな。心を病んでいない人であれば、何もシルバーシートでなくても、席を譲ってくれるだろう。わざわざシルバーシートを設けて、年寄りを特別扱いする必要もないし、哀れみを出したら、かえってシルバーシートに座ればいいじゃないですかって思われるよね。シルバーシートは不要だよね。いつも休む道端のあの石ころのようにさ。クイズをしてくれたあの少女だったらそのようなことは思わないね。いけないね、年寄り根性を出したんじゃ》



