私はわけが分からずに
「どうしたの?」
と聞いていた。
「ああ もう時間がない。今、吉永が来て私が寝ている間に何かを点滴に入れたんだ。私が目を覚ますと「あ〜心配いりませんよ!今、特別な注射を打ちましたから、すぐに楽になりますからね。」そう言って出て行ったけど、俺には“楽になる”の意味が反対の意味にしか取れなくて君を呼んだんだ。」
「あっ!あぁ!!」
私にもその意味が分かって急いで中条氏のか細い腕から点滴の針を抜いた。
医師がこの時間に来て注射を打つ事などありえない。
もう間に合わないのは明白だったけど、私は何かしなければ、中条氏が死んでしまう とナースコールで応援を頼もうとした。
すると氏は、私の腕を掴んで
「もういい。どうせ手遅れだ。それよりまだやらなきゃならない事がある。死ぬ前にあの人に手紙を出しておこう。梓、そこからレターセット取って!」
私は氏の言うとおりにした。
氏は起き上がり最後の力を振り絞ってペンを走らせていった。
私はそれを見守りながら、
(吉永のヤツ一体何を打ったの。でも今の氏の体力では何を打たれても体が持ちきれないだろう…。)
と考えていると
「梓、申し訳ないがこの手紙も君が預かって私の葬儀の後に投函してくれないか?亡くなってすぐだと弥生たちを窮地に陥れる事になるからくれぐれも葬儀の後に…。」
氏がそう言いながら手紙を書き終えようとした所でいきなり体が痙攣を起こした。
「ああ 後少し、後少しだけ持ってくれ。」
震える指でやっとでそれを書き終えた氏はベットに倒れ込んだ。
「どうしたの?」
と聞いていた。
「ああ もう時間がない。今、吉永が来て私が寝ている間に何かを点滴に入れたんだ。私が目を覚ますと「あ〜心配いりませんよ!今、特別な注射を打ちましたから、すぐに楽になりますからね。」そう言って出て行ったけど、俺には“楽になる”の意味が反対の意味にしか取れなくて君を呼んだんだ。」
「あっ!あぁ!!」
私にもその意味が分かって急いで中条氏のか細い腕から点滴の針を抜いた。
医師がこの時間に来て注射を打つ事などありえない。
もう間に合わないのは明白だったけど、私は何かしなければ、中条氏が死んでしまう とナースコールで応援を頼もうとした。
すると氏は、私の腕を掴んで
「もういい。どうせ手遅れだ。それよりまだやらなきゃならない事がある。死ぬ前にあの人に手紙を出しておこう。梓、そこからレターセット取って!」
私は氏の言うとおりにした。
氏は起き上がり最後の力を振り絞ってペンを走らせていった。
私はそれを見守りながら、
(吉永のヤツ一体何を打ったの。でも今の氏の体力では何を打たれても体が持ちきれないだろう…。)
と考えていると
「梓、申し訳ないがこの手紙も君が預かって私の葬儀の後に投函してくれないか?亡くなってすぐだと弥生たちを窮地に陥れる事になるからくれぐれも葬儀の後に…。」
氏がそう言いながら手紙を書き終えようとした所でいきなり体が痙攣を起こした。
「ああ 後少し、後少しだけ持ってくれ。」
震える指でやっとでそれを書き終えた氏はベットに倒れ込んだ。


