美佐子は一旦病室を後にすると、ナースステーションで入院の手続きの書類を受け取った。
そしてその書類を書く為に院内の喫茶室に入るとウエイトレスに
「あっ 待ち合わせをしてるから注文は後でいいかしら？」
と声を掛けて一番奥の席に着いた。
どうせ吉永はまだだろうと大輔の入院手続きの書類を書いていると、意外にすぐに吉永が現われた。
「よお！お・ま・た・せ…。どう？オヤジさんは…。」
ロン毛を後ろで一つに束ねて見るからに不良医者の風貌をした吉永がまったく社交辞令だと言わんばかりの軽いノリで美佐子の向かいに腰掛けた。
しかし美佐子は眉を僅かに動かしただけで
「もう食事は済んだんでしょ！？コーヒーでいいかしら？」
と聞いてきた。
「ああ」
「すいません ホットを二つね。」
美佐子は先に注文を済ませて、
「ねぇ！どうしてよ！なぜあんなに苦しんだの？」
美佐子は吉永に詰め寄って聞き出したかったが、病院の中で誰が聞いているとも分からないので遠回しに聞くしかなかった。
「あれ？ちゃんとスペシャルなヤツにしただけさ。ただまだ未承認の新薬なんで俺も驚いたけど、別に怪しまれてもいないぜ。」
「やはりね。やはり実験台にした。」
そしてその書類を書く為に院内の喫茶室に入るとウエイトレスに
「あっ 待ち合わせをしてるから注文は後でいいかしら？」
と声を掛けて一番奥の席に着いた。
どうせ吉永はまだだろうと大輔の入院手続きの書類を書いていると、意外にすぐに吉永が現われた。
「よお！お・ま・た・せ…。どう？オヤジさんは…。」
ロン毛を後ろで一つに束ねて見るからに不良医者の風貌をした吉永がまったく社交辞令だと言わんばかりの軽いノリで美佐子の向かいに腰掛けた。
しかし美佐子は眉を僅かに動かしただけで
「もう食事は済んだんでしょ！？コーヒーでいいかしら？」
と聞いてきた。
「ああ」
「すいません ホットを二つね。」
美佐子は先に注文を済ませて、
「ねぇ！どうしてよ！なぜあんなに苦しんだの？」
美佐子は吉永に詰め寄って聞き出したかったが、病院の中で誰が聞いているとも分からないので遠回しに聞くしかなかった。
「あれ？ちゃんとスペシャルなヤツにしただけさ。ただまだ未承認の新薬なんで俺も驚いたけど、別に怪しまれてもいないぜ。」
「やはりね。やはり実験台にした。」
