なぜかその後の授業はうわの空で一時間があっという間だった。
それはそうだろう。
“源”とは久しぶりに話して驚かされる事が多々あったし、何よりもそれを“命”に聞かれてしまってピンチに陥ってしまった火菜だったが、その命がどうやら火菜に力を貸してくれそうな事も驚きだった。
授業の終了のチャイムが鳴るのと同時に火菜は教室を飛び出していた。
またサクラに捕まると
「どこに行くの?」
と問いただされそうだったからだ。
火菜はウソをついたり、その場を適当に誤魔化したりが出来ない。
だから答えられないような質問をされるとかなり困ってしまう。
火菜が図書室のドアを開けると、好都合な事にそこには命しかいなかった。
命は火菜に気付くと
「よお!火菜! あっ!じゃなかったミクか?」
火菜はおかしくなって
「いや火菜でいいよ。友達にも火菜はあだ名だからそう呼んでって言ってるの。」
「そっかぁ。じゃあ火菜。貸し切りにしたからゆっくりみつけられるぜ!」
「えーっ!松下センパイが追い出したの?」
「追い出したは人聞き悪いなー。お引き取り願っただけさ。それより“松下センパイは止めようぜ”火菜。」
「じゃあ何と呼べばいい?」
「そーだなー。お前には特別に“ミコ”って呼ばせてやるよ!」
それはそうだろう。
“源”とは久しぶりに話して驚かされる事が多々あったし、何よりもそれを“命”に聞かれてしまってピンチに陥ってしまった火菜だったが、その命がどうやら火菜に力を貸してくれそうな事も驚きだった。
授業の終了のチャイムが鳴るのと同時に火菜は教室を飛び出していた。
またサクラに捕まると
「どこに行くの?」
と問いただされそうだったからだ。
火菜はウソをついたり、その場を適当に誤魔化したりが出来ない。
だから答えられないような質問をされるとかなり困ってしまう。
火菜が図書室のドアを開けると、好都合な事にそこには命しかいなかった。
命は火菜に気付くと
「よお!火菜! あっ!じゃなかったミクか?」
火菜はおかしくなって
「いや火菜でいいよ。友達にも火菜はあだ名だからそう呼んでって言ってるの。」
「そっかぁ。じゃあ火菜。貸し切りにしたからゆっくりみつけられるぜ!」
「えーっ!松下センパイが追い出したの?」
「追い出したは人聞き悪いなー。お引き取り願っただけさ。それより“松下センパイは止めようぜ”火菜。」
「じゃあ何と呼べばいい?」
「そーだなー。お前には特別に“ミコ”って呼ばせてやるよ!」


