火菜が教室に帰ると、すぐにサクラがやって来て
「ずいぶん長いトイレだったね〜!」
と近づいて来た。
火菜が
「う……ん それが…」
と返事に困っていると
「ウソ!冗談だよ。男から電話来たんでしょ?彼氏?」
とサクラは更に追い打ちをかけてきた。
「彼氏なんていないもん。」
「絶対?じゃあ出来たら教えてね。私も出来たら教えるから…。」
「…うん。」
まさかイヤとは言えずに火菜は約束した。
そして彼氏と言われた時に一瞬、勇の顔が浮かんだがすぐに打ち消した。
すると廊下を先程非常口で別れた命が歩いて行くのが目に入った。
一緒にいたのが気付かれないように時間差で戻っているのだろう…。一見クールそうなのに優しいヤツだ。
第一印象は最悪だったのに火菜の中でどんどん株の上がって行く命がいた。
火菜のそんな想いに気付く訳もなく、サクラは
「あっ! 松下センパイだ。あの人ってここに入って一年ちょっとでもう12人にコクられてるけどみんなパスしてるんだって! でもせっかくイケメンなのに怖いよね。」
「ずいぶん長いトイレだったね〜!」
と近づいて来た。
火菜が
「う……ん それが…」
と返事に困っていると
「ウソ!冗談だよ。男から電話来たんでしょ?彼氏?」
とサクラは更に追い打ちをかけてきた。
「彼氏なんていないもん。」
「絶対?じゃあ出来たら教えてね。私も出来たら教えるから…。」
「…うん。」
まさかイヤとは言えずに火菜は約束した。
そして彼氏と言われた時に一瞬、勇の顔が浮かんだがすぐに打ち消した。
すると廊下を先程非常口で別れた命が歩いて行くのが目に入った。
一緒にいたのが気付かれないように時間差で戻っているのだろう…。一見クールそうなのに優しいヤツだ。
第一印象は最悪だったのに火菜の中でどんどん株の上がって行く命がいた。
火菜のそんな想いに気付く訳もなく、サクラは
「あっ! 松下センパイだ。あの人ってここに入って一年ちょっとでもう12人にコクられてるけどみんなパスしてるんだって! でもせっかくイケメンなのに怖いよね。」


