相手は望の叫びのような呼び掛けに一瞬躊躇して、
「……もしもし…火菜です。」
と言った。
「火菜!あぁ無事だったのね。良かったぁ。良かったわ。」
「ありがとう。お母さんが助けてくれたおかげだよ。 久々に見たお母さんは強かったよ!」
「バカね〜。我が子の為なら誰だってそうなるわよ。でも勇と弥生さんはどうなの?何も連絡がなくて心配してたのよ。」
「う……ん。勇は弥生さんを助けに行ってそれから分からないの。」
急に声のトーンが下がった火菜を今度は望が励ます番だった。
「火菜、大丈夫よ!二人ともそんなに柔じゃないハズよ。信じましょう。」
望はそう言って自分自身をも励ましていた。
「そうだね。信じるしかないよね。」
火菜も元気を取り戻して言った。
しかし、望には辛い役目が待っていた。
「火菜。電話してくれてうれしかったよ。でもこれからは電話して来てはダメ。それはなぜか分かるでしょ?」
「……まだ追われるの私たち…。」
「美佐子の怖さはよく知ってるでしょう!?アナタたちの事、どこまででも追い掛けるでしょうね。そしてここが一番見張られるハズだからもう電話はしちゃダメよ。……でもまたきっと再会出来る日が来ると信じてるから…。」
「……もしもし…火菜です。」
と言った。
「火菜!あぁ無事だったのね。良かったぁ。良かったわ。」
「ありがとう。お母さんが助けてくれたおかげだよ。 久々に見たお母さんは強かったよ!」
「バカね〜。我が子の為なら誰だってそうなるわよ。でも勇と弥生さんはどうなの?何も連絡がなくて心配してたのよ。」
「う……ん。勇は弥生さんを助けに行ってそれから分からないの。」
急に声のトーンが下がった火菜を今度は望が励ます番だった。
「火菜、大丈夫よ!二人ともそんなに柔じゃないハズよ。信じましょう。」
望はそう言って自分自身をも励ましていた。
「そうだね。信じるしかないよね。」
火菜も元気を取り戻して言った。
しかし、望には辛い役目が待っていた。
「火菜。電話してくれてうれしかったよ。でもこれからは電話して来てはダメ。それはなぜか分かるでしょ?」
「……まだ追われるの私たち…。」
「美佐子の怖さはよく知ってるでしょう!?アナタたちの事、どこまででも追い掛けるでしょうね。そしてここが一番見張られるハズだからもう電話はしちゃダメよ。……でもまたきっと再会出来る日が来ると信じてるから…。」


