命はほとんど、まんじりともせずに朝を迎えた。 それは今日、火菜と結婚出来る喜びというよりは、昨夜の電話の不自然さにあった。 眠くなったからと、急に呂律が回らなくなった火菜。 確かに昨日は色んな事がありすぎて、疲れが出たんだろうと何度言い聞かせても、その不安は拭えなかった。 火菜がケータイを持っていれば、メールでも直接電話も出来たのに、丁度壊れていたし……… ――よし!俺だけ先に火菜の所に行こう!! 命はベッドから飛び起きて、急いで身支度をし始めた。 …………………………………