源を嫌な予感が襲った。 勇に火菜と彼氏の事を話しても理解出来るとは思えなかった。 しかし、火菜のケータイは繋がらないし、源は最終の搭乗アナウンスが聞こえる中、一か八か児島宅の電話に掛けてみた。 しかし、無情にも誰も出ない。 飛行機にも乗らなければ飛び立ってしまう。 「クソォ。」 源は泣く泣くケータイの電源を切ってゲートをくぐって行った。 …………………………………