エア・フリー 〜存在しない私達〜《後編・絆》

他の三人は黙って続きを待った。

「多分、取り引きは有効のような気がするぜ。なぜなら、政治家の親父の考えじゃねぇーかな。今時の政治家はスキャンダルが命取りだ。昔みたいにスキャンダルを肥やしに出来る大物なんて今の不抜けた政治家の中にはいやしねぇーんだから…」

「それじゃあ、それに美佐子も従うつもりですか?」

まだ半信半疑で弥生が聞いた。

「そうだと思う。アイツらは、俺たちのような裏稼業の人間を雇って失敗もしている。保身を第一に考えるなら、もうそれしかないハズだ。マスコミにすべてをぶちまけられたらお終いだからな。」

「そうよ。あの女、コウスケの事は大事らしいの。自分の駒なのかもしれないけど、家と息子は守りたいらしわ。」

「そうですね。向こうにも守りたいものはあるんですよね……。」

梓だけが、野田の言った“裏稼業”と言うワードに反応していた。

――この男は、あれから今まで悪行に身を浸していたとゆうのか……!


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