エア・フリー 〜存在しない私達〜《後編・絆》


二人は久しぶりの再会と、お互いの無事を確認しあって喜んでいた。

梓は、その光景の先に見覚えのある“あの男”の顔を確認して愕然とした。

――なんでアイツが……!!!………。

どうして私に会いに来るの!

「……いやーーーっ!!」

梓が頭を抱え込んで後退りした。

理由が解らない望は驚いて梓に駆け寄った。

「どうしたの?梓さん大丈夫?」

すると、車から野田と弥生がほぼ同時に降りてきた。

すぐに梓の元に駆け寄ろうとする野田を

ここは私に任せて…と弥生が目配せすると自分が梓に近付いた。

「梓さんね。私が弥生です。彼はね、私が一緒に来てもらったの。ここでは何だから、車の中で話しましょう。……いいわね。」

弥生の優しい声を聞いて、梓はコクンとうなづいた。


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