二人は覚悟を決めて外に出ようと玄関先まで行った。
すると一時間程前の暴風雨が嘘のように沈静化していた。
「うそ…。まだですよね?台風の通過は!」
「だいぶん勢力が衰えた分、スピードは早まってるらしいけど、多分、いま丁度台風の目に入ったのかも……。」
「台風の目ですか?」
「そう。その部分だけは強く吹かないのよ。ただし、通過した後の吹き返しがまだあるから、油断は出来ないけどね。でも、丁度良かったわ。それじゃあ外に出ましょうか!?」
「はい。」
二人が外に出ると、エントランスに一台の渋めの外車が停まっていた。
「あっ!あれじゃないかしら!?」
望と梓が走り寄ると助手席のウインドーが、
ビィーーン
と音を立てて降りていった。
「まあー弥生さん。お久しぶり!」
「望さん。やっと会えましたね。」
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