エア・フリー 〜存在しない私達〜《後編・絆》

望は急いでケータイを開くとメールをチェックした。

まだ登録したての『弥生の連れ』からだ。

名前を聞いていなかったので仮にそういう風に登録していた。

メールの内容は

『アスカの前に着きましたが閉鎖中の為に中に入れません。玄関前に車を付けています。外で話せますか?連れも一緒です。梓さんも来てますか?』

と書いてあった。

望が真剣な眼差しでそれを見ていると、横の梓が

「もう着いたんですか?」

と聞いてきた。

「みたいよ。一応、返信しておくわ。でも参ったわねー中に入れないから外で待ってるって。……また濡れるならシャワーの意味はなかったわ。」

望は返信のメールを打ちながら、梓に愚痴っていた。