濁流は茶色く濁り、勇とサムを肉眼で捕えるのは難しかったが、一旦は沈んだ二人がすぐに浮かび上がってきた。
モチロン勇は泳いだ事などなかったが、人間の生き延びる為の本能のようなもので必死に水面に上がり息をした。
サムも必死で飛び込んだが、勇を捕える事は到底ムリで二人はそのまま下流へと流されるかと思われたが、あるモノが二人を食い止めた。
それは巨大な“網”だった。
レスキューはヘリだけではなく、もしもの場合に備えて橋から網を垂らしていたのだ。
二人はそれにかかると、すぐに引き上げられ今度こそ九死に一生を得た。
すぐにレスキューの西田もやって来た。
二人は救急車に乗せられると西田も一緒に乗り込んだ。
「あなたたちは、似たもの同士ですね。でも、こんなに仲の良い親子は初めてですよ。」
西田は自分の救助を無駄にしたサムに恨み言を言うでもなく、感心して、そう言った。
(親子かぁー。)
サムはそう見られた事がとてもうれしかった。
勇も何も言わないがニコニコ微笑んでいた。
すると、救急隊員の一人が事務的な感じで聞いてきた。
「お名前とご住所を教えていただけますか?」
サムは一気に現実に引き戻されていた。
―そうだ。俺たちは保険がないし、金もない。病院なんてかかれないんだよ。
モチロン勇は泳いだ事などなかったが、人間の生き延びる為の本能のようなもので必死に水面に上がり息をした。
サムも必死で飛び込んだが、勇を捕える事は到底ムリで二人はそのまま下流へと流されるかと思われたが、あるモノが二人を食い止めた。
それは巨大な“網”だった。
レスキューはヘリだけではなく、もしもの場合に備えて橋から網を垂らしていたのだ。
二人はそれにかかると、すぐに引き上げられ今度こそ九死に一生を得た。
すぐにレスキューの西田もやって来た。
二人は救急車に乗せられると西田も一緒に乗り込んだ。
「あなたたちは、似たもの同士ですね。でも、こんなに仲の良い親子は初めてですよ。」
西田は自分の救助を無駄にしたサムに恨み言を言うでもなく、感心して、そう言った。
(親子かぁー。)
サムはそう見られた事がとてもうれしかった。
勇も何も言わないがニコニコ微笑んでいた。
すると、救急隊員の一人が事務的な感じで聞いてきた。
「お名前とご住所を教えていただけますか?」
サムは一気に現実に引き戻されていた。
―そうだ。俺たちは保険がないし、金もない。病院なんてかかれないんだよ。


