トゥル〜〜トゥル〜〜…………
そんな熱さの中での睨み合いはやはり一本の電話で終止符が打たれた。
しかし鳴ったのはドアの向うで黒沢の部下のケータイだった。
「ハイ。…………えっ!………………マジですか?………ハイ……分かりました………お疲れです…」
そんな会話がドア越しに微かに聞こえてきた後、階下に降りる複数の足音。
1階に集まった数人の男たちは手短に話しをすると2台の車に分かれて乗り込みあっという間に消えて行った。
「なんだぁ〜なんで引き上げたんだ!?」
源にはまったく相手の考えが読めなかった。
この時、実は踏み込む段階になって、丁度黒沢から
「待て!そのまま待機せよ!!」
の命令が出ていた。
これから美佐子と望の話しが始まる所だったのでその結果しだいだったわけだ。
そして二人の話しは15分程して終わり、結果も交渉成功だったので、再び黒沢が部下に指令を出した。
「取引に応じる。源は一旦泳がせるので、皆引き上げたフリで戻り、一人だけ密かに尾行を続けよ!」
その為に部下たちはワザと源に分かるようにして引き上げだした。
しかし用心深い源はその後も、これは“罠”かもしれないとしばらくは微動だにしなかったが、別の見方で考えてみると、火菜が捕まってペンダントを回収したので、源は用済みになっただけかもしれなかった。
そう考えると急に不安になって源は火菜に電話をかけた。
すると…………。
そんな熱さの中での睨み合いはやはり一本の電話で終止符が打たれた。
しかし鳴ったのはドアの向うで黒沢の部下のケータイだった。
「ハイ。…………えっ!………………マジですか?………ハイ……分かりました………お疲れです…」
そんな会話がドア越しに微かに聞こえてきた後、階下に降りる複数の足音。
1階に集まった数人の男たちは手短に話しをすると2台の車に分かれて乗り込みあっという間に消えて行った。
「なんだぁ〜なんで引き上げたんだ!?」
源にはまったく相手の考えが読めなかった。
この時、実は踏み込む段階になって、丁度黒沢から
「待て!そのまま待機せよ!!」
の命令が出ていた。
これから美佐子と望の話しが始まる所だったのでその結果しだいだったわけだ。
そして二人の話しは15分程して終わり、結果も交渉成功だったので、再び黒沢が部下に指令を出した。
「取引に応じる。源は一旦泳がせるので、皆引き上げたフリで戻り、一人だけ密かに尾行を続けよ!」
その為に部下たちはワザと源に分かるようにして引き上げだした。
しかし用心深い源はその後も、これは“罠”かもしれないとしばらくは微動だにしなかったが、別の見方で考えてみると、火菜が捕まってペンダントを回収したので、源は用済みになっただけかもしれなかった。
そう考えると急に不安になって源は火菜に電話をかけた。
すると…………。


