「まあー大変でしたね。確かに今日、いらっしゃるとの事でしたが、台風が近づいているのでどうかなと思っておりました。かなり濡れましたね。すぐタオルを持ってきますわ。」
事務員なのか、もしかしたら職員かもしれないその女性は3人の嵐の中の来訪に嫌な顔一つせずに対応してくれた。
「やはり電話を入れといて良かったな。」
「そうね。」
そこへ先程の女性がタオルを手に戻って来た。
「さあ、これをお使い下さい。談話室のクーラーもしばらく切っておきますから。」
心配りの上手な女性に夫妻はとても気を良くした。
「今日は、ご夫妻でと伺っておりましたが、命君の妹さんですか?」
係りの女性が女の子に言う。
しかし、命の母が出しゃばって言った。
「いいえ、こちらは友達の面会に見えてるんですけど、バスで一緒だったので台風に飛ばされないように三人で固まってきたんですよ。ねえ!? あら、まだ名前も聞いてなかったわね。」
「……前田です。」
「まあ、そうでしたの。それじゃあ先に、松下様を談話室にご案内しますね。あなたはこの面会希望の紙に書いててもらえるかしら。」
「ハイ。分かりました。」
三人が談話室へと向かうと
前田と名乗った女の子の様子が一変した。
「こんなの書けるかよ!!」
思わずその紙を破り捨てたい衝動にかられたが、未来を呼び出すには何て書いたが効果的かしら…。と考えた。
事務員なのか、もしかしたら職員かもしれないその女性は3人の嵐の中の来訪に嫌な顔一つせずに対応してくれた。
「やはり電話を入れといて良かったな。」
「そうね。」
そこへ先程の女性がタオルを手に戻って来た。
「さあ、これをお使い下さい。談話室のクーラーもしばらく切っておきますから。」
心配りの上手な女性に夫妻はとても気を良くした。
「今日は、ご夫妻でと伺っておりましたが、命君の妹さんですか?」
係りの女性が女の子に言う。
しかし、命の母が出しゃばって言った。
「いいえ、こちらは友達の面会に見えてるんですけど、バスで一緒だったので台風に飛ばされないように三人で固まってきたんですよ。ねえ!? あら、まだ名前も聞いてなかったわね。」
「……前田です。」
「まあ、そうでしたの。それじゃあ先に、松下様を談話室にご案内しますね。あなたはこの面会希望の紙に書いててもらえるかしら。」
「ハイ。分かりました。」
三人が談話室へと向かうと
前田と名乗った女の子の様子が一変した。
「こんなの書けるかよ!!」
思わずその紙を破り捨てたい衝動にかられたが、未来を呼び出すには何て書いたが効果的かしら…。と考えた。


