望の夫は台風接近にも係わらず仕事へと出て行った。
ただ、昨日のスーパーでの事、そして今日、望がその女性と会う事を心配していたが、女性専用スパには当然同行出来ない。
そして何より皮肉な事に、谷川の仕事が台風などの災害時に忙しくなる仕事なので、到底休む事など出来そうになく、逆に今朝は早めに出かけて行った。
「ただし、何かあったらすぐに電話する事!その女性と会ったら帰ってからメールする事!そして絶対に無事に帰宅する事!」
その三つをしっかと言い渡して、望を抱き締めてキスするとやっとで鞄を持った谷川だった。
望が代理母として家を開けていた事が未だに谷川のトラウマになっているのだ。
「やれやれ、こんな台風の中、電柱に登って作業するアナタにちゃんと無事に帰宅して欲しいと私が思うんだけどね。」
望は夫を送りだすと、食器を片付ける前にケータイを手に取った。
メールが2通来ていた。
一つは息子から、もう一つは娘からだった。
二人ともこちらからどんな感じかお伺いをたてようとする前にちゃんと近況報告をくれていた。
「無事です!母は?」
「台風怖いけど出歩かないから安心して!」
二人とも親想いの優しい子供たちだ。
そう思いながら
「あっ!」
と望は思いついてた。
ただ、昨日のスーパーでの事、そして今日、望がその女性と会う事を心配していたが、女性専用スパには当然同行出来ない。
そして何より皮肉な事に、谷川の仕事が台風などの災害時に忙しくなる仕事なので、到底休む事など出来そうになく、逆に今朝は早めに出かけて行った。
「ただし、何かあったらすぐに電話する事!その女性と会ったら帰ってからメールする事!そして絶対に無事に帰宅する事!」
その三つをしっかと言い渡して、望を抱き締めてキスするとやっとで鞄を持った谷川だった。
望が代理母として家を開けていた事が未だに谷川のトラウマになっているのだ。
「やれやれ、こんな台風の中、電柱に登って作業するアナタにちゃんと無事に帰宅して欲しいと私が思うんだけどね。」
望は夫を送りだすと、食器を片付ける前にケータイを手に取った。
メールが2通来ていた。
一つは息子から、もう一つは娘からだった。
二人ともこちらからどんな感じかお伺いをたてようとする前にちゃんと近況報告をくれていた。
「無事です!母は?」
「台風怖いけど出歩かないから安心して!」
二人とも親想いの優しい子供たちだ。
そう思いながら
「あっ!」
と望は思いついてた。


