火菜は手紙を読み終えても何も言えずにそれを黙って閉じた。
辛うじて
「明日だね。」
火菜が言うと
「そう。明日。でも台風来てるし、それ口実にまた逃げるかもしれないからあんまり期待はしてないよ俺。」
なにげなく言った命の言葉の最後に答えはあった。
……期待をしない?と言うことは裏を返せば、会いたい気持ちを裏切られたくないと言うこと。
それはそうだろう。
私だって、私を捨てた母に会えた時はやはりうれしかった。
それで憎しみや悲しみが浄化された訳ではないけど、気持ちが一歩前進したような気はした。
火菜は
「命…。会わなかったらきっと後悔するよ。会って命の思ってる事を全部ぶちまけたらいいんだよ。」
命は火菜の手を取ってしっかりと握りしめると
「そうだな。俺の本音をぶつけてみるか。当たってくだけるぞ!」
「そうだ!当たってくだけな!!」
二人は笑い合うと一緒に校門をくぐった。
辛うじて
「明日だね。」
火菜が言うと
「そう。明日。でも台風来てるし、それ口実にまた逃げるかもしれないからあんまり期待はしてないよ俺。」
なにげなく言った命の言葉の最後に答えはあった。
……期待をしない?と言うことは裏を返せば、会いたい気持ちを裏切られたくないと言うこと。
それはそうだろう。
私だって、私を捨てた母に会えた時はやはりうれしかった。
それで憎しみや悲しみが浄化された訳ではないけど、気持ちが一歩前進したような気はした。
火菜は
「命…。会わなかったらきっと後悔するよ。会って命の思ってる事を全部ぶちまけたらいいんだよ。」
命は火菜の手を取ってしっかりと握りしめると
「そうだな。俺の本音をぶつけてみるか。当たってくだけるぞ!」
「そうだ!当たってくだけな!!」
二人は笑い合うと一緒に校門をくぐった。


